2024年春、カメムシが大量発生して農作物への被害が心配されています。通常ならば夏に多く見られるカメムシですが、5月初旬にすでに多くの都道府県に「カメムシ注意報」なるものが発令されているとのこと。「カメムシ注意報」ってなに?なぜ大量発生しているの?家庭での駆除方法は?など気になることをまとめてみました。
「カメムシ注意報」とは?
「カメムシ注意報」とは、病害虫発生予察(よさつ)情報のひとつです。
稲や果樹などの農作物に被害を与えるような病害・害虫の発生状況を、農家さんへの注意喚起として発表される情報のことです。
2024年は、5月の時点で「カメムシ注意報」がすでに多くの地域に出ているとのことです。
カメムシの中でも稲につく「斑点米カメムシ」と果樹につく「果樹カメムシ」の発生が多くなっているのです。
なぜ大量発生するのか?
もともと「果樹カメムシ」は隔年で増えたり減ったりします。
そして、2024年は果樹カメムシ発生の「表年」に当たるのです。
果樹カメムシがエサにしているスギやヒノキの実が、不作の年だということなんです。
山にエサがないので、人里へ出てきて果樹などをねらうとのこと。
さらに、2023~2024年にかけての冬が暖冬だったため、通常ならば一定数死んでしまうはずのカメムシが越冬してしまったのではないかと言われています。
臭くない駆除方法は?
カメムシの大量発生で農作物への被害も心配ですが、一般家庭にも直接影響がありますよね。
洗濯物についてきたり、家の中に入ってきたり。
2ミリの隙間でも家の中に入ってくるそうですよ。
一番困るのは、あの臭い!!
カメムシは外部から強い刺激を受けることによって、臭いを発します。
今回は殺虫剤をつかわない捕獲方法をまとめてみましたよ。
ティッシュでふんわり獲る
一番手っ取り早いのはカメムシを手でとることですが、刺激を与えてはいけません。
ティッシュを何枚か持って、ふんわりとカメムシを包みビニール袋に入れ、口を閉じて捨てるのが理想的です。
ガムテープでそっと獲る
ティッシュではなくガムテープを使う方法もあります。
ガムテープを使うときも「ふんわりと」がポイントです。
そっと近づけるだけでもくっつくので、力を加えずにガムテープごとビニール袋に入れて口をしばってしまいましょう。
ペットボトルで捕獲する
使い終わったペットボトルのキャップをはずし、ボトルの上部3分の1ほどをカットします。
注ぎ口を下に向けて、ペットボトルの残りの部分に入れます。
接続した部分を合わせてテープで固定します。
カメムシ捕獲機の完成です!
使い方は動画で確認してください。
まとめ
以上、カメムシ大量発生についてまとめてみました。
一般家庭では、とにかく家の中に入れないのが一番ですね。